毎年かかる固定資産税の計算方法について

固定資産税の計算方法
固定資産税は、自分で計算することができます。
固定資産税の計算方法は以下の通りです。
固定資産税額 = 固定資産税課税標準額 × 税率 土地と建物の固定資産税の計算方法は同じです。
固定資産税課税標準額の算出方法
固定資産税課税標準額とは、固定資産税額を算出するために用いられる数字です。
固定資産税課税標準額を計算するには、固定資産税評価額に固定資産税減税措置の減額割合を掛けて算出します。
減税措置を受けられない場合は、固定資産税課税標準額 = 固定資産税評価額となります。
なお、減税措置の内容がわからない場合は、固定資産税納税通知書を確認することで調べることができます。
固定資産税額も固定資産税課税標準額も、固定資産税納税通知書に記載されています。
固定資産税の軽減措置
固定資産税には、建物と土地の両方に減税措置があります。
以下では、建物と土地の固定資産税減税について解説します。
建物の場合、新築住宅を建築すると建物の固定資産税の減税措置を受けることができます。
建物の固定資産税減税措置には床面積要件や減額割合、減額期間などが設定されています。
また、建物の固定資産税減税措置を受けるためには自治体への申請が必要ですが、土地の固定資産税減税措置は自動的に減税された金額で請求されます。
建物の固定資産税が減税されるのは床面積が120㎡までであり、床面積が120㎡を超える場合には別の計算式を用いて減税額を計算する必要があります。
建物の減税措置を活用して固定資産税を計算する方法
ここでは、建物の減税措置を活用して固定資産税を計算する方法について詳しく説明します。
まず、計算式は以下の通りです。
固定資産税減税額 = 固定資産税額 × 居住用部分の床面積(120㎡を限度)÷ 建物の総床面積 ÷ 2 たとえば、床面積150㎡の新築住宅の固定資産税額が20万円の場合、この計算式を使って減税額を求めることができます。
具体的に計算してみましょう。
先程の場合では、固定資産税額の20万円に対して、120㎡(居住用部分の床面積)を150㎡(建物の総床面積)で割り、その結果を2で割った値を減算します。
計算すると、20万円 × 120㎡ ÷ 150㎡ ÷ 2 = 8万円となります。
つまり、このケースでは、建物の固定資産税の減税額は8万円になります。
最終的に、建物の固定資産税額は、20万円から8万円を減算した12万円になります。
不動産の支払い費用には住宅ローンもございますので、出来るだけ安く済ませたいものです。
なお、建物の減税措置は2024年3月31日までに建築された住宅にしか適用されないことには注意してください。