変形性膝関節症と関節リウマチの違い

関節リウマチとは
膝の痛みを引き起こす関節の病気と言えば、変形性膝関節症がもっとも有名ですが、この変形性膝関節症と間違えてしまいやすい、膝の痛みを引き起こす病気として、「関節リウマチ」が挙げられます。
関節リウマチは、免疫異常によって起こる病気
自己免疫が何らかの理由で暴走をしてしまい、関節に炎症が起こり、さらに進行すると関節そのものの破壊まで招いてしまうという、恐ろしい病気です。
関節リウマチの治療というのは、昔に比べればかなりの進歩はとげたものの、まだまだ発展途上で、関節の変形や破壊が進んでしまった段階まで行くと、今の医学では「完全に治す」というのは不可能に近い状態です。
そして関節リウマチは、発症から2年ぐらいの期間が、もっとも病状の進行が早くなります。
ですから関節リウマチは、できるだけ早期発見し、症状の進行を食い止めることが、非常に大切なのです。
変形性膝関節症との違い
では、「これは変形性膝関節症ではなく関節リウマチだ」というのは、どこで見分ければいいのかというと・・・
・膝だけでなく、他の関節にも痛みの症状がある。
・貧血・発熱などの全身症状がある。
・痛みのある場所が、ほぼ左右対称。
このいずれかの状況に当てはまった場合、その膝の痛みは関節リウマチである可能性が出てきますので、何かひとつでも心当たりがあれば、早急に医師に診てもらいましょう。
早期発見・早期治療さえできれば、関節の炎症を抑えて、さほど症状を感じないレベルにまで改善できる可能性もじゅうぶん出てきます。