私が最近訪れた大國魂神社は、東京都府中市にある由緒正しい神社なんです。実は、都内の神社の中でもかなり格式が高く、武蔵国の総社として東京五社の一つに数えられているんですよ。創建は景行天皇41年(西暦111年)まで遡るという、まさに歴史の重みを感じられる場所です。
神社について調べていた時に、大國魂神社が北向きで、かつ、六所宮とも呼ばれていることを知りました。これは、武蔵国の一之宮から六之宮までを一緒に祀っているからなんだとか。そう考えると、一度のお参りで六社分のご利益があるような気がして、なんだかお得な気分になりました!
ちなみに、参考にしたサイトは神社の杜というページです
境内に一歩足を踏み入れると、都会の喧騒が嘘のように静まり返り、豊かな緑に包まれます。特に印象的だったのが、鎌倉時代の名工・運慶作と伝えられる木造狛犬。写真で見るのと実物は全然違って、その迫力に思わず足が止まってしまいました。
そして、見逃せないのが「馬場大門のケヤキ並木」!天然記念物に指定されているこの並木道は、四季折々で違った表情を見せてくれます。私は秋に訪れたのですが、黄金色に輝く葉が風に揺れる様子は、まるで自然が織りなす芸術作品のよう。思わずカメラのシャッターを切りまくってしまいました。
大國魂神社と言えば、やっぱり「くらやみ祭」は外せません!毎年5月5日に開催されるこのお祭りは、関東三大奇祭の一つとして知られています。6台の大太鼓の音が境内中に響き渡り、8基もの神輿が練り歩く様子は圧巻です。かつては本当に夜の闇の中で行われていたそうで、そこから「くらやみ祭」という名前が付いたんだとか。
面白いのは、普通の神社でよく見かける松の木の代わりに「門竹」が使われているところ。これも大國魂神社ならではの特徴なんです。本殿は江戸時代の寛文7年(1667年)に建てられたもので、重要文化財に指定されています。細部まで丁寧に作り込まれた彫刻の数々を見ていると、当時の職人さんの技術の高さに感動してしまいます。
歴史好きの方にとっても、とても興味深い神社です。源頼義と義家が奥州へ向かう前に戦勝祈願をしたり、源頼朝の奥様が安産祈願に訪れたという伝承が残っています。江戸時代には徳川家康から社領500石を寄進されるなど、歴代の武将たちからの信仰も厚かったようです。
また、旧日本帝国海軍の軽巡洋艦「多摩」の艦内神社としての縁もあり、今でも慰霊祭が行われています。このように、日本の歴史の様々な場面で重要な役割を果たしてきた神社なんです。
アクセスも便利で、JR府中本町駅や京王線府中駅から歩いてすぐ。都心からも気軽に行けるので、週末のパワースポット巡りにぴったりです。静かに歴史を感じながら、心身ともにリフレッシュできる素敵な場所だと思います。
四季折々の表情を見せる境内は、写真撮影にも最適。特に朝早い時間に訪れると、清々しい空気と静寂に包まれて、より一層神聖な雰囲気を味わえます。おみくじや御朱印も人気があるので、参拝の際はぜひチェックしてみてくださいね。