双極性障の治療法は?

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躁状態

入院治療

双極Ⅰ型障害のような重度の躁状態や、人とのトラブル、過労、社会的逸脱行動、体力の低下(睡眠時間の短縮や食事量の減少による)などが見られる場合は、入院を検討する必要があります。

薬物療法

気分安定薬(炭酸リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピン、ラミクタール)、抗精神病薬(ハロペリドール、オランザピン、アリピプラゾール、レボメプロマジン、など)。
気分安定薬に抗精神病薬を追加することで、より高い効果が得られることがいくつかのデータで示されています。

うつ病

双極性障害におけるうつ病は、抗うつ薬を使用すべきか避けるべきか、意見が分かれることが多い。抗うつ効果が強すぎると、”躁”(低い状態から高い状態への急激な上昇)が起こり、躁とうつを頻繁に繰り返すラピッドサイクラーへの移行が促進される危険性がある。
それでも、うつ症状が改善されない場合は、抗うつ薬を使用しなければならないこともあります。
その場合は気分安定薬を継続し、ドグマチール(一般名:スルピリド)、リフレックス(一般名:ミルタザピン)だけは慎重に使用する必要があります。三環系抗うつ薬、SSRI、SNRIの使用については、躁転のリスクも含めて慎重に判断する必要がある。

予防的投与

炭酸リチウムの予防的継続投与は、躁状態、うつ状態ともに半数以上の患者に有効であると考えられるが、うつ病の予防のための使用は保険適用外であり、保険診療の対象外である。

家族などによるサポート

双極性障害の患者さんにとって、うつ病の時期はとてもつらく、全体の40~50%を占めます。
病気が長引く傾向にあるこの時期には、「どうして良くならないの? など、改善を焦るような言葉は禁物です。根気よく、様子を見るようにしましょう。
躁状態の興奮や逸脱行動がひどいときは、心身ともに元気になっているので、医療機関への受診や服薬指導を拒否することが多いようです。
しかし、放置しておくと悪化することが多いので、迷わず本人や家族を入院施設のある病院に連れて行くようにしましょう。
緊急性が高い場合は、各都道府県の精神科救急を利用しましょう。